タイトル:ポリスとわたし

投稿者:だりあさん

わたしが初めてポリスの音楽に出会ったのは小4の時。 英語なんてさっぱり分からないのですが、 当時から洋楽を聴いていたおマセなガキでした。

当時はずっと母に月に一度、ドーナツ版レコード数枚を 買ってもらい、それを家で聴いていました。 選曲は、母がレコード屋の兄ちゃんから勧められたものだったので、 自分の好みというよりは、その時のヒットチャートをただなんとなく 聴いて満足していました。

ところがある日突然に、その衝撃は訪れました。

確かテレビのCM、赤いスキーウエアをきて何やら妙に耳に残る 音楽をかなでる謎の3人組を発見。 聴けば「ドゥ?ドゥ?ドゥ?デダァ?ダァ?ダァ?」と 意味不明な呪文のような歌を歌っているではありませんか。 「なんじゃこりゃ?!」と思いつつも、小4のわたしは その曲にすっかり心を鷲掴みにされてしまいました。 そして気付けば日々、そのフレーズを口ずさみつつ生活するように なっていました。

そしてある日わたしは、意を決してとうとう母に頼んだのです。 「あの、ドゥ?ドゥ?ドゥ?デダァ?ダァ?ダァ?のレコード 買って!」と。 しかし母は「今月のレコードはもう買ってあげたでしょ。 余分には買わないよ。そんなに欲しいなら、あんたが自分の お小遣いで買いなさい!」と。

で、当時なけなしのお小遣いを叩いて 初めて一人でレコード屋へ出向き、レコード屋の 兄ちゃんに「すいません、あの・・・レコード欲しいんですけど。」 しかしわたしは、肝心のタイトルもバンド名も分からなかったので、 兄ちゃんは「困ったなぁ・・・その曲歌える?」 と聞いてきたので、あたしは恥も外聞もなくその場で あの呪文のような歌を歌って聞かせたところ 「あぁ!ポリスね?。今持ってきてあげるよ?」と 親切に対応してもらいました。

初めて手にしたポリスのレコードは、小4のわたしにとって 一生の宝物となりました。 あの日の事は未だに忘れません。



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