タイトル:"THE POLICE"の幻を求めて。

投稿者:まろんさん

私の中で、ポリスは出会った当時から既に過去形のものでした。

周りの友人がチェッカーズに夢中になっている中学生の頃。
既にソロで活動していたスティングのアルバム『Nothing Like The Sun』と 出会い初めて洋楽を聞き始め、それと同時にポリスに出会いました。
スティングの渋い大人な雰囲気の曲に憧れる反面、 自由奔放なスチュアートのドラムにアンディーのギターの独特なリフ、 そしてソロの時と比べてやんちゃに唄うスティングの3人に惹かれるのに 時間はかかりませんでした。

当時特に気に入っていたのが、80年のワールドツアーの様子を収めた ビデオ『Around The World』。
京都観光をする3人や、相撲部屋を訪ねアンディーが相撲をとる 貴重な映像も収録されていました。
そして日本でのライブを見に行けた人がどれだけ羨ましかったことか! テープが擦り切れるまで繰り返し見ては、あと10年早く生まれて この会場に居たかったと嘆いたものです。 (あまりに見すぎた為画像が劣化し、後に買いなおすことに。。)

そんな私が唯一ポリスの曲を生で聴ける機会はスティングの来日公演。 ライブ当日に向けて、当時英語など全く知らない小学生の妹にカタカナで ふりがなをふってあげて一緒に歌詞を覚えたものでした。
しかも、単語ひとつひとつにではなく、スティング風に流暢に歌えるように "Message In A Bottle"を

『ジャスタカースタウェイ、アイランロスタスィーォ
 アナザーローンリディ、ノワンヒーァバッミーォ♪』といった感じで(笑)

こんなカタカナ英語を詰め込んで、学校を休み、青春18きっぷを使って 初めて2人きりで上京。初めてのコンサートは88年のNothing Like The Sun ツアーでした。当時完成したての東京ドームで、私たちの座席の周りの ファンは殆どが大学生や社会人ばかり。地方から来た小中学生にとっては 大変緊張する状況の中、それにも負けずに大合唱したのでした。
熱狂のあまり帰りの終電に間に合わず、最寄り駅から1時間も離れた駅まで 家族に車で向かえに来てもらう羽目になったのでした。 いつもは喧嘩ばかりでしたが、ことポリス&スティングとなると 意気投合する姉妹でした。(それは現在でも変わりませんが。)

時が経って、今こうして復活してくれたことを本当に感謝します。
まるで竜宮城に行っていた浦島太郎が、突然おじいさんになって(失礼!) 目の前に現れたようで、嬉しいやら、戸惑うやら。とにかく今年1年、 体験出来なかった80年代を彼らと一緒に取り戻したい気分です。

※ちなみに当時飼っていた犬の名前はアンディーでした。



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